RESULT

レック株式会社 Presents DRADITION 15th ANNIVERSARY


後楽園ホール   18:00開場 19:00開始

THE RISE OF SPIRIT TOUR PHASE-1 IN TOKYO
観衆:856人


大会のポイント

DRADITION 15周年ツアー PHASE-1!
藤波アフター50thはDRADITION 15周年記念ツアー!
メイン:藤波&船木&新崎 VS 越中&高橋&AKIRA
ジュニアヘビー級の歴史と価値を感じる豪華6人タッグ!
セミ:長井&諏訪魔&スカイウォーカー VS 岡林&関本&MAZADA
緊張感たっぷりのセミファイナル!

試合開始前
試合前、藤波がリングに上がり、新たに立ち上げた『藤波辰爾公式ファンクラブ・ドラゴンファミリー』『ドラゴンスタジアム』に関する説明を行った。(詳細 https://dragon-stadium.jp
新たなプロジェクト始動に、藤波は「僕にプロレスでもう少し夢を見させてください」と笑顔でコメントをした。
ドラディション15周年のVTRが会場に流された後、「DRAGON STUDIUM」の番組制作を担う「DRADITION FILM」の正式スタートも発表され、映像監督・小野寺昭憲氏があいさつ。

第1試合
〇倉島信行 三州ツバ吉 (6分28秒 腕ひしぎ十字固め) 洞口義浩● 酒井博生

ドラデイションの門番(倉島)と体力の限界に挑戦し続ける中年戦士(三州)がタッグを結成し、自ら志願して第1試合に出陣。洞口(フリー)と酒井(HEAT-UP)を迎え撃った。
バックとリストロックの取り合いは倉島が重厚感と圧力をもって圧倒すれば、三州と酒井はミドルキックを中心に激しい打撃戦を展開。洞口はスピーディにロープに飛んで一発逆転を狙うも、倉島がカウンターの一本背負いで叩きつけて、そのまま腕ひしぎ十字固めに捕獲して勝利した。

第2試合 3WAYマッチ
〇青木優也 (10分12秒 リングアウト) アンディ・ウー● MUSASHI●

5月4日、大日本プロレスの横浜武道館大会にて、岡林裕二を撃破し第21代BJW世界ストロングヘビー級王者となったばかりの青木は、大日本の看板王座を腰に巻いて初の他団体出陣。ともにクセ者であるMUSASHI(みちのく)、アンディ・ウー(フリー)との3WAY戦に挑んだ。
めまぐるしいテンポで攻守が入れ替わる中、青木は場外転落した2人にまとめてプランチャを発射。しかし身軽なMUSASHIはいち早くリングに舞い戻り、ノータッチのトペ・コンヒーロを見舞い、空中戦の本場・みちのく所属の意地を見せる。その後は場外で互いの足を引っ張り合う展開となり、エプロンへと駆け上がった青木が2人にミサイルキックを放つと、そのままリングに生還して2選手からまとめてリングアウト勝利を奪った。

第3試合
△LEONA (時間切れ引き分け) 北村彰基△

序盤は互いの腕前を確認し合うかのような寝技の攻防が続く。北村が鋭い逆水平チョップをLEONAの胸板に叩き込むと、師匠・大谷晋二郎仕込みの顔面ウォッシュ攻撃で観客席をも煽りつつ早くも10分が経過。ホームで劣勢が続いたLEONAは、ドロップキックで突破口を開くと、鬼の形相でローキックを連打。インディアン・デスロックで北村の動きをストップさせる。
その後も足殺しに勝機を求めたLEONAは、北村の脚部をめがけてコーナーからニードロップを落とし、足4の字固めで捕獲するも、惜しくもロープに逃げられる。この時点で残り時間あとわずか。LEONAが人間風車、北村がニーアタックで勝負を急ぐも決定打は出ず、両選手とも意地に任せたままエルボーを打ち合ったところで終了ゴングが鳴らされた。
互いに握手こそ拒否したものの、ゼスチャーのみで「もう1回!」をアピール。再戦を誓い合いつつリングを降りた。

第4試合
望月成晃 〇吉田綾斗 (14分7秒 片エビ固め) 樋口和貞 吉野コータロー●

ドラゴンゲート、DDT、2AWの選手が入り乱れるタッグ戦は、体格で勝る樋口(DDT)がまずはリングを支配。軽量の望月(ドラゴンゲート)、吉田(2AW)を2人まとめてアイアンクローで捕獲し、まとめてブレーンバスターに投げ捨てるなど大暴れを見せる。
正面衝突を避けたい望月は、鋭いヒザ蹴りや吉田との合体プレーで反撃の機会をうかがう。再びアイアンクローに来た樋口を背負い投げに決めた望月に対し、吉野がトラースキックを見舞い救出するも、最後は吉田がバックドロップで吉野から3カウントを奪い取り、場内の女性ファンの歓声を独占していた。

セミファイナル
〇長井満也 諏訪魔 シュン・スカイウォーカー (18分10秒 体固め) 岡林裕二 関本大介 MAZADA●

初参戦のシュン・スカイウォーカー(フリー)の存在感、そしていつ仲間割れしてもおかしくはない長井と諏訪魔(全日本)の不穏な関係に注目が集まる中、日本屈指のパワーと機動力を誇る岡林(大日本)と関本(大日本)のタッグに、司令塔としてMAZADAが加わるバランスの良いトリオが対峙。
ナチュラルな爆発力に定評のある諏訪魔が、交互にチョップ、ショートレンジのラリアットで大日本コンビを圧倒する強さを見せたが、素早くカットインしたMAZADAはレフェリーのブラインドを突いた目つぶし攻撃、エルボーをもって諏訪魔火山を鎮火させてしまう。
誰しも仲間割れを予想したが、意外やシュンも含めて長井もが堅実に諏訪魔のサポートに入ること暴走をコントロールし、自軍に有利な流れを崩さない。諏訪魔がラリアット、シュンがRKOからのその場飛びのムーンサルト・ニーでお膳立てし、トドメとばかりに長井が陸牙からのキャプチュード・バスターでMAZADAを叩きつけて3カウント奪取。堂々たる勝利を飾った。
3人にとっても仲間割れせずの勝利は意外だった様子で、バックステージでは長井と諏訪魔が不毛な口撃で相手をけん制しつつ、シュンは自らの誕生日をアピールするなど、てんでバラバラ…。終わりなきトークコーナーは最後、なぜか三者による「渕正信談義」となっていた。

メインイベント開始前
メインイベント開始前、今大会の冠協賛を務めているレック株式会社の永守貴樹社長より、次回大会が10月28日大阪ATCホール、11月17日が後楽園ホールで行われ、レック株式会社が協賛すること、そしてドラディション初のタッグリーグ戦となることが発表された。

メインイベント
〇藤波辰爾 船木誠勝 新崎人生 (12分17秒 ドラゴンスリーパー) 越中詩郎 高橋ヒロム AKIRA●

メインイベントは、どの組み合わせも時空を超えた異次元対決でありつつ、選手個人にとってもさまざまな個人史をプレイバックさせるもの。日本国内にジュニアヘビー級を定着させた藤波と、現在進行形のジュニアトップ選手である高橋ヒロム(新日本)の初対決に注目が集まりつつ、現IWGPジュニアヘビー級王者(第93代)のヒロムと、同王座の初代王者・越中詩郎(フリー)のタッグ結成にも注目が集まる。
新崎(みちのく)との対戦で大胆不敵にも“掟破りの”逆拝み渡りをせんとロープに飛び乗ったヒロムだったが、船木がすかさずロープを蹴り上げてヒロムを叩き落とす。続いて越中がヒップアタック、AKIRA(MAKAI)が華やかにムササビプレスをきめると場内は大歓声に包まれた。
藤波はヒロムのトラースキックをキャッチすると、ガッチリとロックした上で本家本元のドラゴンスクリューで現ジュニア王者を巻き込んで投げ飛ばす。続けてリング内にダッシュしてきたAKIRAをドラゴン・バックブリーカーで豪快に叩きつけると、スリーパー→ドラゴンスリーパーのヘビー級仕様のフルコースで捕獲し、貫禄の勝利を飾った。

試合後、ヒロムと対峙し、何やら声をかけあった藤波はマイクを握ると「おいヒロム帰るんじゃないよ。なんて言った? シングルでやれ?」と問いかける。
「どうせだったらやりましょうよ。6人タッグじゃ藤波辰爾さんを感じる事ができませんでした。なので、シングルでやりましょう藤波さん」と、ヒロムの執拗な対戦アピールを受け、「おい待ってろ。じゃあその時、お前に良い返事を返してやる」(藤波)と返答した。
国内ジュニアの先駆者と現役ジュニア王者による、年齢差36歳となる異次元シングル対決の機運が高まることとなった。

試合結果

第 1 試合 タッグマッチ15分1本勝負
三州ツバ吉
○倉島信行
6分28秒
腕ひしぎ十字固め
酒井博生
洞口義浩×
第 2 試合 3WAYマッチ20分1本勝負



○ 青木優也

14分7秒
リングアウト
アンディ・ウー○
MUSASHI ○
第 3 試合 シングルマッチ 15分1本勝負
△ LEONA
15分00秒
時間切れ引き分け
北村彰基 △
第 4 試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○ 吉田綾斗
望月成晃
14分7秒
バックドロップから
片エビ固め
吉野コータロー×
樋口和貞
セミファイナル 6人タッグマッチ 45分1本勝負
シュン・スカイウォーカー
諏訪魔
○ 長井満也
18分10秒
キャプチュード・バスターから
体固め
MAZADA×
岡林裕二
関本大介
メインイベント スペシャル6人タッグマッチ 60分1本勝負
新崎人生
船木誠勝
○ 藤波辰爾

12分17秒
ドラゴンスリーパー
AKIRA×
高橋ヒロム
越中詩郎
試合写真
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