2010年初の新宿FACE大会が行われ、藤波辰爾を筆頭に、ドラディションレギュラー参戦選手、長州力、初代タイガーマスクとレジェンド戦士が出場。
時代を超えた熱い闘いが繰り広げられた。
*藤波辰爾 vs 藤田峰雄
セミファイナルでは、NWAインターナショナル・ジュニアヘビー級第22代チャンピオン藤田峰雄が、かねてから対戦を希望していた藤波辰爾とのシングルマッチが実現。
前半は重厚なグラウンドの攻防が藤波のペースで展開されたが、中盤からは藤田がスピードを生かしたジュニアの攻防で藤波を圧倒。ドロップキックで藤波を場外に落とすと、ドラゴンロケットを発射。一気に勝負を決めようとした藤田だったが、藤波はドラゴン殺法で反撃開始。
ドラゴンスクリューで藤田の動きを止めた藤波は、ドラゴンスリーパーで藤田を絞め上げる。藤田は足を蹴り上げ何度か脱出に成功したが、藤波はバックブリーカーで藤田の背中を破壊。再びドラゴンスリーパーで絞めあげた。バタバタともがき反撃を続けた藤田だったが、最後は息も絶え絶えギブアップ。藤波の勝利となった。
試合後、藤波は「久々にジュニアの試合をしたね。『ジュニアってこんなに速かったっけ』という感じだった。とにかく力で押さえつけて動きを止めるしかなかったね。今年は、自分を高めるという目標があるので、シングルをたくさんやろうと思っている。もちろん、時が来たら長州とのシングルも実現できるよう考えているよ」とコメントした。
黒星を喫した藤田だが「今回、特に作戦は立てませんでした。藤波さんとはグラウンドで真っ正面からぶつかりたかったんです。足4の字やドラゴンスリーパーには警戒していましたが、最後はやはり捕まってしまいました。悔しいです。でも藤波さんはやっぱりすごい。これは実際に肌を合わせた選手にしかわからないかもしれない。いい経験になりました」と、清々しい表情でコメントした。
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